体験授業などで、
「英語の基礎は何からやればよいですか」
という質問を多く受けます。
今回は、社会人や大学生が、英語の基礎・中学英語から学び直しをする際に
何から、どこから勉強をすれば良いかについてお話いたします。
英語の基礎とは
社会人向けの「英語の基礎」は、非常に定義をするのが難しい言葉です。
例えば、中学三年生で、英語が分からないので基礎からやり直したいというのであれば、
中一の始め「be動詞・一般動詞」から始めるのが、普通かと思います。
しかし、社会人・大学生の場合は、これまでの英語の勉強状況がさまざまであるため、
「基礎」と言っても、一人ひとりによってかなり違ってきます。
私が考える「社会人向け基礎からの復習」のスタート地点は次の二つです。
- be動詞・一般動詞(中一の始め)
- 中二の2学期あたり(文型・不定詞・動名詞・比較・接続詞など)
社会人の英語何から?(1、中一の始めから)
学生時代は英語がとても苦手で避けていたものの、
一念発起して英語を頑張ろうとか、仕事上でどうしても必要なので英語を勉強する必要が、、、
という方であれば、中一から中二の1学期の復習をオススメします。
主に、動詞(現在・過去・未来)と名詞使い方を学びます。
- 一般動詞の現在形(3単現)、過去形
- be動詞の現在形、過去形
- 未来形(will, be going to)
- 現在進行形
- 助動詞(can, must, mayなど)
- there be~n文
- 名詞(単数形・複数形)
- 代名詞(I my me mineなど)
など
社会人の英語何から?(2、中二の2学期から)
上記の部分まで戻る必要が無さそうでしたら、
次のスタート地点は、中二の2学期~中三あたりになります。
「英文の構造」を決める文法事項がこの時期からは登場します。
受験生を含めて、ほとんどの方はこのあたりの知識が合いまいな為、英語の長文が読めないというケースが多いです。
- 文型
- 不定詞
- 動名詞
- 比較
- 接続詞
- 受動態
- 現在完了
- 関係代名詞
- 分詞
高校英語はそれほど必要ない
上記の分野の終了後は、高校範囲英文法になりますが、
実は高校で初めて学ぶ文法事項で、かつ、長文などで良く見かける文法はそれほど多くはありません。
- 過去完了形
- 未来完了形
- 完了進行形
- 仮定法
- 関係副詞
- 分詞構文
などです。
上記の他にも、細かい事項を学びますが、中学の基礎にプラスした形(例えば、不定詞の "to have 過去分詞" )が多く、
まったく初めて学ぶ分野はそれほど多くはありません。
同様に、上記の内でも過去完了形、未来完了、完了進行形などは、中学の「現在完了」の概念もとにするため、全く新しい文法を学ぶわけではありません。
『中学英語で英会話』と言った類のタイトルの本は一見信じがたいのですが、
会話で使う文法は中学で習ったもので十分なことが多いので、嘘ではないと私は考えます。
TOEIC受験、大学院受験などさまざまな「最終目標」があるかとおもいますが、
まずは復習のスタート地点を明確にし、中学の基礎をしっかりと身に着けて、次の目標に進まれるのが良いかと思います。